無申告にかかる延滞税の仕組みとは?
みなさん、「税金の申告をしていなかったらどうなるんだろう?」と不安になったことはありませんか?
特に個人事業主やフリーランスの方で、確定申告をつい後回しにしてしまった人は少なくないと思います。
実は、申告をしないで放置すると「延滞税」というペナルティがかかります。これは、簡単に言うと「支払いが遅れたことに対する利息」のようなものです。ここでは、できるだけシンプルに延滞税の仕組みを解説していきます。

延滞税って何?
延滞税とは、税金を期限までに納めなかった場合に追加で課されるお金のことです。
たとえば、友達にお金を借りて返す日を約束したのに遅れたら「遅れた分、利息ちょうだい」と言われますよね?その「利息」にあたるのが延滞税です。
つまり、本来払うべき税金+延滞税=実際に支払う金額になります。
どれくらい取られるの?
延滞税は日数によって計算されます。国税庁のルールでは、大きく2段階に分かれています。
- 期限から2か月以内の遅れ
比較的低めの利率(年率7.3%か、特例基準割合+1%のどちらか低い方)
- 2か月を超えて遅れた場合
少し高めの利率(年率14.6%か、特例基準割合+7.3%のどちらか低い方)
数字を見るとややこしいですが、イメージとしては「早めに払えば利息は少なくて済む。遅くなればなるほど膨らんでいく」と覚えておけば十分です。ちなみに令和7年の特例基準割合は1.4%です。
具体的なイメージ
たとえば、10万円の税金を払う必要があったのに1年遅れてしまったとします。
もし延滞税が年3%だったら、追加で3,000円ほどかかるイメージです。
ただし、何年も放置してしまうと、この延滞税がどんどん重なり、最終的には「税金より延滞税の方が高い」という笑えない状況になることも…。
無申告の場合はさらに要注意!
延滞税は「申告したけど支払いが遅れた場合」にもかかりますが、無申告だとさらに「無申告加算税」というペナルティもプラスされます。
つまり、無申告=「税金+無申告加算税+延滞税」というトリプルパンチになる可能性が高いのです。
まとめ
- 延滞税は「税金の支払いが遅れた利息」
- 遅れが長引くほど負担はどんどん増える
- 無申告だと加算税もついてダブル・トリプルで痛い
税金の申告は「期限内にやる」これが一番の節税です。
「まだ大丈夫」と思って放置していると、延滞税という“地味に重いペナルティ”が積み上がっていきます。
もし今「無申告のまま放置しているかも」と心当たりがある方は、できるだけ早めに動くのがおすすめです。

現場の声
延滞税率はかなり高いですよね。ただし、換価の猶予(分割納税の申請)が通れば、延滞税率は0.9%になります。ただ、この申請書を作成することは結構手間です。専門家でも嫌がることが多いです。納税資金に困っている場合、分割納税の申請手続きを嫌がらない専門家選びが大事です。
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